今のライブ・エンターテインメント業界において、各社に求められることはなんでしょうか?
エンターテインメント業界を広い意味で捉えれば、放送や出版など色々とあるが、
我々がこれから実施する展示会の『ProLight&ProVisual』でいうと、舞台関係を主力とした業界と捉えています。
ステージや舞台に関わる方々、例えば大道具さんや照明さん、PAさん、
さらに我々などを含めると大体60万人くらいいると言われています。
しかし、我々の産業形態というのは、職種としてまだ確立されていない。
産業的にどういうジャンルなのかが分類できないでいます。
そこでこの業界が振興・成長するために我々に求められることは、産業化的な分類を確立させることです。
コロナの流行があったことで、IT やIPなど所謂デジタル化との融合を図っていくことが
課題として浮き彫りになってきました。
特にライブビジネスに関していえば、アフターコロナでは、決してコロナ前の元通りには戻らないと考えています。
そこで各社に求められることは、このライブ・エンターテインメント業界とIT・IPといったデジタル化との融合を果たしていくことではないかと思います。決して今後10年20年ライブという市場が無くなるとは思わないが、
今までのようにチケットを販売・提供していくという形態は変わりつつあり、余暇産業としての市場規模は変わらない、
あるいは増え続けるとは思うが、我々が柔軟に市場のニーズを感じ取って、
事業を転換していくことが当面の課題になると考えています。
それを各社がしっかり捉えて、アフターコロナの業界を盛り上げるためにも、
この転換の時期に各社がしっかりとしたノウハウを培っていくことが必要だと思います。